防音室の換気は足りていますか?換気空清機と空調機が大切な理由
筆者の個人的な話ですが、先日の三連休、とあるダンスイベントに出演させていただきました。
イベント自体は中止にならず何とか開催できたのですが、主催者の方から、「不自由をおかけしますが、今回は楽屋を閉め切らないようにお願いします」との注意事項が。
複数の出演団体が時間帯で入れ替わって楽屋を使わせていただいたのですが、新型コロナウイルスの影響もあって、換気を徹底したいとのことでした。
時期も時期なので、今回は換気について少しお話しさせていただきます。
楽器の練習に集中しすぎてしまい、頭がぼーっとしてしまった経験はありませんか?
もしかすると防音室の換気が足りなくて、部屋の酸素濃度が低くなってしまったのかもしれません。
防音室は性質上、気密性を非常に高くしてありますので、通常のお部屋に比べて空気の入れ替えがしにくい構造です。
換気空清機であるロスナイは回しっぱなしにしておくのがちょうどいいのです。
また音を出していない時は、ドアや窓を開けて積極的に換気をすることをお勧めします。
人は、一人あたり通常1時間に約6畳の部屋分の空気が必要と言われています。
防音室内で楽器演奏の練習に熱が入ってくると、呼吸も心拍数も上がりますので、更にそれ以上の量の空気が必要になるはず。
特にこの季節は暖房器具も使用していますので、空気が汚れがちになります。
しっかり換気をして新鮮な空気を入れ、気分をスッキリさせると練習の効率も上がりそうですね。
防音室以外のお部屋も同じです。
暖房効率を上げるためや花粉などの対策のために、必然的に窓を閉め切ることが多くなってしまいます。
閉め切った部屋には、健康に良くないこんなリスクがいっぱい!
- ・一酸化炭素中毒:冬場の暖房器具やガスコンロから出る一酸化炭素<
- ・酸素濃度低下による酸欠:
- ・結露:人の呼吸や料理、乾燥対策の加湿器などからの水蒸気が、外気との温度差によって結露を起こし放っておくとカビとなる
- ・ハウスダスト:洋服の繊維くずやダニの死骸、フン、ペットを飼っているならその毛などは、アレルギーやぜんそくの原因にも
- ・ウィルス:ウイルスは軽いので空気中を舞って移動。換気をすることでウイルスを部屋の外に排出が可能
冒頭でお話しした「楽屋を閉め切らないように」の注意は、まさにこの対策方法だったんですね。
理想では2時間に1回くらいのペースで5分から10分程度の換気が望ましいようです。
花粉が気になるという方は、早朝や夜間の飛散が少ない時間帯を狙ってみるのも良いかもしれませんね。
ウイルスについても、マスク・手洗い・うがいなど、今できる対策をしっかり行って、必要以上に過敏にならず、落ち着いて乗り切りましょう。
環境スペースは「防音」や「音響設計」だけでなく、飲食店や医療施設などの経験も生かした緻密な換気計算や臭気対策を手掛けるカルモア社と提携した設備提案も含めて、常に快適な室内環境をご提供いたしております。