フラメンコ教室(ソイ・ヒターナ様)
ソイ・ヒターナ様 | |
施工種別: | ダンス |
建物タイプ: | ダンススタジオレッスンスタジオ |
地域: | 東京都 |
広さ: | 24㎡ |
フラメンコ教室「スタジオ・ソイ・ヒターナ」は、2008年11月、東京都・中野坂上にスタジオを移転、その設計と施工を環境スペースに依頼しました。「こちらの立場に立った対応をしてもらえたこと、また床材をロンリウムという柔らかく丈夫な床材に変えたことがすごくよかったです」とのこと。できあがったばかりのスタジオに伺い、代表の丸岡のぶ子さん(写真・前列中央)にお話を聞きました。 |
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環境スペースを選んだ理由-環境スペースを選んだ理由を教えてください。
主な理由は3つありました。
1.基礎から防振対策をしている設計・施工方法だったこと。
以前のスタジオでの音漏れは、元々あった床を剥がさずに工事をしてしまい、きちんとした防振構造になっていなかったことが原因でした。
防振対策をしていない床の上に防振材や遮音ボードを重ねていく施工方法だと、足音や床の振動が防ぎきれずに、まわりの部屋へ漏れてしまいます。
そのことは、以前のスタジオでの経験や、A設計事務所で作ってもらった設計図を見て、分かっていました。
お金や時間がかかっても、床を剥がして、基礎のコンクリートの部分に直接防振材を重ねていく施工方法で作ってくれる業者にお願いするつもりでした。
2.対応が素早く、誠意が感じられた。
環境スペースとB社、2社同時に問い合わせをしたにもかかわらず、対応のスピードが全く違いました。
遮音測定に来た後、2週間近く何の連絡もなかったB社に比べ、環境スペースからはすぐに測定結果の報告があり、その数日後には測定結果に基づいた見積もりを持ってきてくれました。
早さだけでなく、柔軟に対応してもらえそうだという印象もありました。例えば、スタジオ入口の扉ですが、A社が持ってきたカタログの中にいいなと思うものがありました。
丸いガラス窓が入ったデザインを気に入って使いたいなと思ったのですが、防音性能はあまり高くはありませんでした。
そのことを担当営業のNさんに相談したら、「防音性能は他の部分でカバーできますから」と前向きに検討してくれました。
こちらの希望を面倒くさがらずに聞いてくれる姿勢に、誠意を感じました。
3.料金が割安だったこと。
A設計事務所と環境スペースは、全く同じ設計・施工方法なのに、料金にかなりの違いがありました。
環境スペースの方が、3割以上安かった。
最初に依頼しようと思っていたA設計事務所には、設計図も用意してもらっていましたし、迷いました。
でも、同じ施工方法で作ってもらえば、結果は同じはずです。それで3割の違いは大きいと思いました。
A設計事務所に申し訳ない気持ちはありましたが、最終的に環境スペースにお願いすることに決めました。 -
環境スペースの良かった点-環境スペースの良かった点を教えてください。
何より良かったのは、こちらの立場に立った対応をしてもらえたことです。例えば、私の娘は大工仕事が得意なのですが、そのことを知った担当営業のNさんに、靴箱や前室の棚などの家具を自分達で作ることをすすめられました。 Nさん自身も、インターフォンの取り付け作業に協力してくれました。自分達で作業した分手間はかかってしまいましたが、節約したお金を防音設備に回すことができたので、良かったと思っています。 -
今回作ったスタジオの概要-今回作られたスタジオの概要をお聞かせ下さい。
中野坂上にあるマンションの、地下1階をスタジオに改装しました。駅から歩いて5分の便利な場所です。
前に借りていた方は、事務所として使っていたようです。
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きちんとした防音工事をしたかった-どのように業者を探されたのでしょうか。
実は、ここに頼めば大丈夫というあてがありました。今までにいくつかフラメンコスタジオを作った実積のあるA設計事務所で、私の所属している日本フラメンコ協会の紹介でした。
実際にA設計事務所の作ったスタジオを見に行き、そこに依頼すれば、確実に私の希望するものができることは分かっていました。 ただ、比較検討もしないで決めてしまうのはどうかと思ったんですね。
それで、インターネットで他の業者も探してみることにしました。「防音」で検索していくつか候補をあげて、娘と一緒に検討しました。
防音を専門にやっている業者は、そんなに多くはなかったです。東京にある会社というのも条件でした。
近くでないと、何か問題があった時にすぐに来てもらえませんから。
検討した結果、環境スペースともう1社、B社が残りました。電話で問い合わせて、それぞれに見積もりをお願いしました。 -
ロンリウムの床にして、正解でした-新しいスタジオを使ってみて、いかがでしたか。
床材をロンリウム(※1)に変えたのは正解でした。以前のスタジオで使っていたリノリウムの床に比べて、音も足への当たりもやわらかくて、すごくいいです。
固すぎる床は、腰や膝に良くないですから。
※1:柔らかくて丈夫な床材の1種 -
丸岡さんについて-丸岡さんについて教えてください。
フラメンコを始めて約40年、自分で教室を始めて13年になります。
自分の教室を持つ前から、頼まれて講師の仕事はしていました。
子供の頃から踊ることが大好きで、結婚するまでずっとバレエを習っていました。
結婚した時に、主婦業に専念しようと思ってバレエをやめたのですが、踊る楽しさが
忘れられなくて、しばらくしてからフラメンコを習い始めました。フラメンコを選んだのは、
バレエよりも長く踊り続けられると思ったからです。 -
「スタジオ・ソイ・ヒターナ」について-「スタジオ・ソイ・ヒターナ」について教えてください。
生徒は約30名で、私が中・上級クラスを、私の娘が初級クラスを教えています。
ここに移転する前は、中野新橋にスタジオがありました。 -
新宿から乗り換えなしの、中野坂上へ-なぜ、スタジオを移転したのでしょうか。
10年くらい前から、立地条件のいい中野坂上にスタジオを移転したいと考えていました。
中野新橋と中野坂上は1駅違い。でも、新宿から地下鉄で1本の中野坂上に比べて、中野新橋は途中で乗り換えが必要です。
生徒さんにとって、教室のある場所は大きな選択基準になります。
フラメンコ教室も少しずつ増えてきましたし、このまま中野新橋で続けていくのは不利だと感じていました。移転先はなかなか見つかりませんでした。スタジオに使っていいという物件自体も少ないですし、たまにあっても広すぎたり、地下じゃなかったりで、私の条件に合いませんでした。でも、自宅や私の所属しているフラメンコ協会にも近く、利便性のいい中野坂上にこだわって気長に探し続けました。
今年の7月にやっとこの場所に巡りあうことができて、移転を決めました。 -
ダンススタジオを作りたい方へのアドバイス-ダンススタジオを作りたいと思っている方へのアドバイスがあればお願いします。
安心して教室を続けていくためにも、防音対策をしっかりすること。そのためには、どんな設計・施工方法で作るのか、設計図も見せてもらって、きちんと確認してから業者を選ぶことをおすすめします。
できれば、実際の工事にも立ち会ったほうがいいと思いますよ。よく分からないからと人まかせにしないで、納得するまで自分で確認することが大切だと思います。 -
最後にひとこと今後も手を抜かないで、しっかりした防音室を作っていって欲しいと思います。
今回の防音工事では、環境スペース、特に担当営業のNさんには誠実な対応をして頂き、お世話になりました。まわりの人たちにも、良かったわよって紹介するつもりです。