音大生時代から音楽指導に携わりたいと心に秘めて活動して参りました。

卒業後はピアノ指導のアルバイトや一般企業の就職を経て結婚。

子供を出産してからピアノを弾きたい気持ちが強くなりました。

しかし当時はマンション住まいであったため演奏できず、悶々とした日々を過ごしていました。

しばらくマンション生活を過ごした後、諸般の事情で戸建てを購入することになりました。

1階が2部屋ある現在の家を内見した際に、浴室や洗濯機、台所などの水回りが2階より上階にある間取りから、ピアノ教室を運営している風景が想像できたのです。

主人に開業を相談し、防音対策を安心して依頼できる会社をネットで探しました。

環境スペースを含む4〜5社に相談し、それぞれ提案していただきました。

提案内容はそれぞれで、工事を勧める会社もあれば、防音材のみの簡易防音を勧める会社もいらっしゃいます。

音楽教室を運営するにあたり、騒音によるクレームが来て事業をたたむのだけは絶対に避けたい。

予算内でピアノ購入と防音対策を練りました。

複数社の提案をいただく中で、環境スペースさんは音圧レベルや暗騒音とのバランス、室外で感じる音圧など、納得できる数値結果から逆算し予算を提示していただきました。

担当の小野口さんが建築に携わった工務店さんと打ち合わせし、図面を見ながら話を詰めている姿に信頼性を感じました。

防音以前に建築面からお話してくれたことに感動し、依頼を決めたのです

開業をするならリトミックや弾き合い会もできればと、小野口さんへ1部屋のみの工事パターンと、2部屋を1部屋に間取りを変える工事パターンの、 2通りのお見積りを依頼しました。

1部屋の防音工事は、やはり窮屈です。

小野口さんは見積もり書を快く作ってくださいました。

結果的に「2部屋を1部屋に間取りを変えるパターン」に決まり、いよいよ工事が始まりました。

契約してすぐに解体を始めたのですが、壁を取り除き、床をチェーンソーのようなもので切られているシーンが衝撃的でした。
住みながらの工事であったため、1階と2階の間に養生していただき、終始見守っていました。

工事中に壁紙を選び、磁石を貼れるようなつくりに。
白を基調とした落ち着いた内装にし、教室の準備を具体的に進めました。
階段下のスペースも空けていただき、スペースをできる限り広くするように配慮してくれたのはとても嬉しかったです！

開業したのは2020年の春。
ちょうどコロナ禍が押し寄せて、生徒3名からスタートしました。

誠心誠意に臨み、2年目の発表会は8名。
3年目は10名弱、今年4年目で19名に達し13:00〜19:00帯がすべて満員となりました。

開業から現在に至るまで室外への音漏れはなく、安心して運営しています。

音響と内装も素晴らしく、長時間でも心地よく演奏できます。

私生活面では小学2年生の子供がピアノを弾いていても、家の中では気が付かないほど遮音できています。
近隣の方々に確認しても、全く聞こえないと言われています。
レッスンと家事、育児があるため、自身が弾くとなると21時以降か早朝になってしまうのですが、いつでも弾ける空間があるのは本当に嬉しいです！

ピアノ教室のお陰で多くの生徒さんが集まって来てくださいました。
今後は生徒さんが大きくなっても弾き続けられる環境を、なにかしらの形で実現していければと思います。
※取材＆記事作成：川名