徹底した防振対策のフラメンコスタジオ
お客様データ概要
お客様名 | フラメンコ教室 ソイ・ヒターナ様 |
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用途 | フラメンコスタジオ |
広さ | 24㎡ |
建物構造 | 鉄筋コンクリート造 |
施工日数 | 約40日 |
施工エリア | 東京都 |
防音室を作ったきっかけ
お客様は、ご自身で教室を持っているフラメンコスタジオの移転をずっと考えていらっしゃいました。以前のスタジオは中野新橋にあり、新宿からだと乗り換えが必要な場所でした。そこで、既存の生徒さんも新しい生徒さんも通いやすいように、新宿から地下鉄で1本の中野坂上に狙いを絞って物件を探していたところ、駅から5分という好立地の物件に巡りあうことができ、スタジオの移転先として決定。10年近く温めていた移転計画が、ようやく実現することになりました。
お客様の要望
防音・防振対策の施工イメージをしっかりお持ちでした。というのも、以前のスタジオでは床への防振対策が十分でなく音漏れが発生していたそうです。特にフラメンコは足で床を鳴らしますので、既存の床に防振材を重ねるだけでは振動を防ぎきれないことをお客様自身がよくご存知でした。そのため、スケルトンの状態から基礎のコンクリートに直接防振材を重ねる施工方法が実施できる業者が条件でした。
また、何か問題が起きた時にすぐ対応してもらえるよう、近くにある会社で施工したいというご希望もありました。
解決方法
お客様の求めている施工方法は、まさに環境スペースが得意とする工法でした。建物の躯体から離した浮き構造を造ることにより、建物の躯体に伝わる固体伝搬音を対策します。
スタジオの入る建物はマンションで、居住者がいらっしゃいます。夜間や休日のレッスンもありましたので、居住者の方に迷惑がかからないように振動対策を徹底。
事前に、外部の暗騒音や実際にフラメンコを踊る時の音楽の音圧レベル、床の振動などを周波数ごとに測定し、最適な防音・防振方法を設計いたしました。
また、コンセントや吸排気口などからの音漏れも徹底的に対策。コンセントには鉛を仕込んだり、前室(控室)に吸排気口からの音を一度逃がすことで防音効果を高めるなど、細部にも気を配りました。
お客様ご自身が、防音・防振工事についてよくご存知でしたので、どのような根拠に基づく設計か、どんな方法で施工するのかを、図面などで明確にご説明することで工事内容にご納得いただきました。
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事前測定データ
ご成約
様々な角度・視点からご提案をさせていただき、
お客様のご要望通りの性能・プランでのご成約となりました。
施工担当者からのコメント
利便性だけでなく、生徒さんが気持ちよくレッスンを受けられる環境も大切です。代表の丸岡様が採用した丸いガラス窓のドアや、白を基調とした内装デザインなどは、生徒さんにも好評だとか。
また、以前のスタジオで使用していたリノリウム床ではなく、腰や膝への負担が少ないロンリウムに変更されたことも、生徒さんへの愛情と配慮を感じました。
設計・施工内容についてはご説明を惜しみません!なかには、企業秘密だと言って図面を見せない業者もいたりすると聞いていますが、環境スペースでは、音の伝わるしくみから、どうやったら防音できるかという理論の部分も分かりやすくご説明をいたします。どうぞ、安心してお任せください。