リハーサルスタジオの防音工事|防音室・防音工事・対策は環境スペースにお任せ|サウンドゾーン

リハーサルスタジオの防音工事

小編成から大編成まで、
お客様のニーズにあった演奏空間を設計します

リハーサルスタジオ

リハーサルスタジオを作る場合に最も重要なことは、外部施設に迷惑をかけず、快適な演奏空間を実現させることです。
近年、専門家に相談せずに設計・建築されたリハーサルスタジオからの苦情処理が多く、後から改修されているところも少なくありません。 開業後の改修では、コストがかかるだけではなく、十分な対策が出来ない場合もあります。 また、工事期間中の使用もできなくなり大損害となる場合もあります。

環境スペースでは、ホール付帯のオーケストラが入る大規模なものから、中・小編成のバンドや、パート別に練習できる中・小規模のリハーサルスタジオまで、お客様のニーズに合った演奏空間の設計から、ロビー、フロント等の空間まで使いやすく、快適な環境をデザインいたします。

リハーサルスタジオに求められる音響条件

・外に漏れる音、振動が気にならないこと

・外部からの騒音や設備騒音が少なく静かであること

解決策遮音・防振設計について見る>>

・室内が響きすぎたり音質を悪くする反射音が無いこと

解決策室内音響設計について見る>>

1.遮音・防振設計

遮音・防振設計

遮音は、部屋から室外へ漏れていく音と室外から侵入してくる音の両面から考えますが、リハーサルスタジオの場合は室内で出す音が隣接する部屋や隣戸に迷惑にならないようにすることが重要です。
また、幾つかのスタジオが隣接する場合も、隣のスタジオに影響しないような遮音設計が必要です。部屋の遮音性能は、D値という等級で評価されますが、D値と聞こえ方はおおよそ下表のような関係になっています。この評価は一般住宅であり、リハーサルスタジオで、ロックのような大きな音を出した場合2ランクほどずれてきます。隣室の使用条件により必要な遮音性能は変わりますが、D-75~D-65程度が目標値となります。

遮音等級と聞こえの関係(一般住宅) 「建築物の遮音性能基準と設計指針」
日本建築学会より

ピアノ・
ステレオ等の
大きな音
遮音等級 D-65 D-60 D-55 D-50 D-45 D-40 D-35 D-30 D-25 D-20 D-15
音の聞こえ方 通常では
聞こえない
ほとんど
聞こえない
かすかに
聞こえる
小さく
聞こえる
かなり
聞こえる
曲が
ハッキリ
分かる
よく
聞こえる
大変良く
聞こえる
うるさい かなり
うるさい
大変
うるさい
※↑の表は横スクロールできます。

遮音等級と聞こえの関係(一般住宅) 「建築物の遮音性能基準と設計指針」
日本建築学会より

リハーサルスタジオ
遮音等級 D-75 D-70 D-65 D-60 D-55 D-50 D-45 D-40 D-35 D-30 D-25
音の聞こえ方 通常では
聞こえない
ほとんど
聞こえない
かすかに
聞こえる
小さく
聞こえる
かなり
聞こえる
曲が
ハッキリ
分かる
よく
聞こえる
大変良く
聞こえる
うるさい かなり
うるさい
大変
うるさい
※↑の表は横スクロールできます。
用途別室内騒音の許容値

遮音設計では、直接音だけでなく、壁・床・天井に入射した音が物体内を伝搬し隣室に放射する音(固体伝搬音)があるため遮音・防振構造(浮遮音層)が必要となります。
また、楽器の振動を伝搬させないような床の防振構造が必要不可欠となります。
隣接するスタジオ間も、独立した防振構造が必要となります。苦情の多いスタジオでは、防振構造の無いところが非常に多く問題となっています。

用途別室内騒音の許容値

dBA 20 25 30 35 40 45 50 55 60
NC~NR 10-15 15-20 20-25 25-30 30-35 35-40 40-45 45-50 50-55
うるささ

無音感

非常に静か 特に気に
ならない
騒音を
感じる
騒音を無視
できない
会話・電話への
影響
5m離れてささやき声が聞こえる 10m離れて会話可能電話は支障なし 普通会話(3m以内)電話は可能 大声会話(3m)電話やや困難
スタジオ

無響室

アナウンス
スタジオ

ラジオ
スタジオ

テレビ
スタジオ

主調整室

一般事務室
集会・ホール

音楽堂

劇場(中)

舞台劇場

映画館

プラネタリウム

ホールロビー
病院 聴力検査室

特別病室

手術室・病室

診療室

検査室

待合室
ホテル・住宅

書斎

寝室・客室

宴会場

ロビー
一般事務室 重役室

大会議室

応接室

小会議室

一般事務室

タイプ

計算機室

公共建物

公会堂

美術館

博物館

図書閲覧 公会堂

兼体育館

屋外スポーツ施設(拡)
学校・教会

音楽教会

講堂

礼拝堂

研究室 普通教室 廊下
商業建物

音楽喫茶店

宝石店

書籍店

美術品店

銀行

レストラン

一般商店

食堂
※↑の表は横スクロールできます。

2.室内音響設計

(1)室内の響き(残響時間)

響きは、音楽に豊かさや暖かみを与えますが、響きすぎると演奏の妨げになります。また、極端に響きの少ない環境では、演奏する音楽に違和感があり、つまらない音になってしまい、快適な環境を得ることができません。

室内の最適な残響時間は、音楽のジャンルにより異なります。クラッシック・アコースティックな音楽では、やや長め(ライブ)、ロックなどでは短めに(デッド)設定します。また、用途が多目的の場合は、可変残響装置や吊り下げ吸音体、反射板を好みに合わせ設置することもできます。下記グラフに一般的な使用用途による最適残響時間を示しました。

一般的な使用用途による最適残響時間

(2)音響障害の防止

演奏しやすく、高音質で快適な音空間を実現するためには、“響き”だけではなく、音質を悪くする反射音を無くすことが必要です。特に、平行する大きな反射面がある場合は、音響障害となりますので対策が必要となります。

平行する大きな反射面の対策

拡散処理(形状変形) 部屋の形状を変形する拡散体を取り付ける
吸音処理 内装仕上げを吸音構造にする吸音パネルを取り付ける

施工計画の一例

計画例 ①

下記平面図のA~Dの部分をクリックすると各フロアのイメージが表示されます。

計画例 ②

ショールームを兼ねたハープのリハーサルスタジオ。残響、吸音を考えたプランです。

ハープのリハーサルスタジオ
ハープのリハーサルスタジオ

計画例 ③

リハーサルスタジオのCGパースの一例
打合わせ段階でCGパースを作成しイメージに合わせた設計が可能です。

パースの一例
パースの一例
パースの一例
パースの一例

施工事例写真
スパークリングスタジオ様

バンド演奏からピアノ・バイオリンなどのレッスンや個人練習まで幅広いニーズに対応する、2フロア全15室の音楽スタジオです。部屋ごとに演奏する楽器を想定した音響設計と機材のセレクトを行い、1ランク上の音楽環境を実現させました。プロの音楽家が本番前日の練習でご利用になるなど、音にこだわったリハーサルスタジオの設計・施工をいたしました。

スパークリングスタジオ様
スパークリングスタジオ様
スパークリングスタジオ様
スパークリングスタジオ様

施工事例写真
新堀学園藤沢本校様

音楽教室の老舗として知られる「新堀ギター音楽院」「新堀芸術学院」の藤沢本校のスタジオです。ミュージシャンだけでなく、音響・照明等のエンジニアなども数多く輩出。本校1Fにはライブスタジオ、バンドスタジオ、ドラム室、ギター室などのスタジオとコントロールルームを設け、楽器演奏だけでなくライブのPAなどを実習できる、本格的な音楽学習施設の施工を行いました。

新堀学園藤沢本校様
新堀学園藤沢本校様
新堀学園藤沢本校様

防音体験ルームのご紹介