ご近所を気にせず、のびのびと音を出せるピアノ教室
お客様データ概要
お客様名 | ピアノ教室 吉野様 |
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用途 | ピアノ教室 |
広さ | 12畳 |
建物構造 | マンション |
施工日数 | 約2週間 |
施工エリア | 千葉県 |
防音室を作ったきっかけ
ウィーンへの留学経験もおありの吉野様。これまで長年、お住まいの近くにあるマンションでピアノ教室を主宰なさっていました。押し入れや本棚で吸音させるくらいで本格的な防音対策はしていませんでしたが、ご近所から特に何も言われることもなかったそうです。
ところがある時、近隣の住人が変わられて、静かな環境を求めているので防音対策をしてほしいとマンションの管理組合にお申し入れがありました。実際に近隣のお宅にお邪魔して演奏の音を確かめてみると、実はかなり大きい音で聞こえていたことがわかり、早急に防音対策が必要になったことがきっかけでした。
ピアノ可の物件を探してみたりもしましたが、生徒さんが通ったり、お母さんたちの待合室などの環境を考えると、今の部屋を工事した方が良いと判断し、防音室について調べるところからスタートされました。
お客様の要望
ピアノ教室には2台のグランドピアノの他にも、ドラムなど多くの楽器があるため、できればピアノだけでなくドラム防音もしたいとのご要望がありました。ピアノの連弾や、ドラムを含め7人くらいでセッションすることもありますし、朝早い時間から1日中音が鳴っていることもあります。近隣の方のご迷惑にならないように、しっかり音を止めたいとお考えでした。
とは言え、予算も限られているので、なるべく予算内に収めたいということと、コンクールを控えた時期でしたので工期もできるだけ短いこともご希望として挙がっていました。
解決方法
ピアノ教室はマンションの2階の部屋で耐荷重の問題があり、ドラムの防音対策は難しい状況でした。
また、部屋の広さもあるので、予算との兼ね合いから削れるところはできるだけ削らないといけませんでした。近隣に迷惑をかけないように遮音性能を確保することを最優先課題としましたので、ドアや建材などを減らしてコストカットするのではなく、防音効果に影響のない部分での工夫を考えました。
ドラムの防音だけは諦めていただくことになりましたが、窓を潰すなどして防音効果を高め、必要な遮音性能の確保に努めました。
また、もともと6畳の2部屋をつなげてご使用なさっていたので、間仕切りや梁、押入れなど少し使いづらい部分がありましたが、一度スケルトンにして工事を行うことで、12畳の広さを有効に使えるような設計をいたしました。
工期は2週間を想定していましたが、隣の控室にピアノを移動していただくことで、レッスンをお休みすることなく続けていただけました。
更に、万が一の近隣トラブルを回避できるよう、工事の前後に測定を行い客観的な資料を作成することもご提示いたしました。
管理組合へのご説明や承認など手間のかかる段取りもこちらで行うことで、お客様のご負担を減らし、スムーズに工事を進行できる旨ご説明し、ご安心いただけました。
ご成約
様々な角度・視点からご提案をさせていただき、
お客様のご要望通りのプラン・価格でのご成約となりました。
実施設計開始
施工開始
工事後の測定報告書
施工担当者からのコメント
お客様ご自身で何社にも問合せをしていらっしゃいました。工期の短い会社や費用の安い会社などもあった中、お客様にとっての一番の問題点を解決するという目的を最優先に考えました。
荷重の問題などからドラムの防音まではできませんでしたが、ご近所に迷惑をかけないようにという一番の課題を解決できて良かったです。
近隣からのお申し出があってからは、生徒さんにお手本の演奏を見せる時に少し遠慮したりすることもあったそうです。防音工事をしたことで、先生も生徒さんもご近所を気にせずのびのびと音を出せる環境になった、と大変喜んでくださいました。これからも、地域に愛されるピアノ教室を長く続けていってくださることを応援しています。