【夏の音】癒しの効果「1/fゆらぎ」を活用して、人生に癒やしを
GWを過ぎると、もう初夏を感じる季節ですよね。
窓を開けると気持ちの良い風を感じ、夏の湿気が本格化する前のさわやかなひと時、個人的に大好きな時期です。
少し早いですが、夏の音と言えば、どんなものを想像しますか?
波、花火、風鈴など癒しの音、またお祭りやビールの音、セミの声など、たくさん想像できますね。
あるいは、蚊、雷、夕立など、一般的には嬉しくない音も多いかもしれません。
本日は、せっかくなので癒しの効果がある音について、お話できればと思います。
「波の音」は、癒やしの音
夏の音と言えば、あのザザーンという「波の音」について、好きな方が多いかと思います。
ゆったりと寝そべりながら、波の音を聞いていたいですね。
ずーっと聞いていられますし、そのうち眠ってしまうことも…。
波の音のような「水」の音は、聴覚を利用した「癒し」のカテゴリーの ひとつだと言われています。
水の音を聞いていたら、なんとなく落ち着いた…という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ヒーリングミュージック」と呼ばれる音楽カテゴリーでは、水音が大切な役割を果たしています。
水は人間の身体にとって、最も基本的な物質のひとつですし、波の音や川のせせらぎは、母親の胎内の音に似ているとも言われています。
その同じリズムで海岸に打ち寄せる、波の音に耳を傾けていると、心の不安やイライラを取り除き、だんだんと穏やかな気分になりますよね。
実は「1/fゆらぎ」と言われる、リラックス効果が含まれているからなんです。
1/fとは、「規則的なもの」と「不規則的なもの」が調和した状態
「1/fゆらぎ」のfとは振動数、あるいは周波数のことで、英語のfrequencyの頭文字のfからきているものだとか。
「パワー(スペクトル密度)が、周波数fに反比例するゆらぎ」のことを言うそうですが、もう少し簡単に言うと、一定の様でいて、実は予測できない不規則なゆらぎの事を言います。
波音に加え、小鳥のさえずり、雨音、電車の揺れ、キャンドルの炎の揺れ、等々。
「規則的なもの」と「不規則的なもの」が調和した状態、日頃感じている「癒し」には、この「1/fゆらぎ」のメカニズムが大きく関わっているそうですよ。
変わったものでは「木目」も「1/fゆらぎ」効果があるそうです。
よくよく考えてみると、木目調の空間だと落ち着きますよね。
カフェなどでも、木の造りだとリラックス出来そうな雰囲気がしますよね。
暖かく柔らかい印象もたらすそう。
お休みの日に、自然に触れ合うと元気になりますよね。
世の中は1/fで溢れている
さて「音」に戻ると、人の声にも一万人に一人の確率で、この「1/fゆらぎ」を持つ人がいるそうです。
歌手の宇多田ヒカルさん、美空ひばりさん、小田和正さんなど。
ヒット曲にも、その声が出ていることが多く、これは生まれ持ったものだそうです。
改めて聞いてみると、確かに心地よい声なのは間違いなさそうです。
以前ブログでご紹介した、『モーツファルトを聴くと、花粉症が良くなる』の記事と同様に、モーツァルトの楽曲の高周波にはリラックス効果がある、という話と似ています。
α波が出て、心地よく感じる。自律神経を整えてくれるんですね!
一般的にクラシック音楽には、「1/fゆらぎ」が多く含まれている楽曲も多数あります。
クラシック音楽を聴くと眠くなってしまう時があるのは、それも一因かもしれないですね(笑)
人の声は、男女とも16歳ぐらいで声変わりし、その後何も意識せずに過ごしていると、80歳ぐらいで男女の声の差はなくなるんだとか!
ちなみに身長の高さと声のトーンは、ほぼ反比例します。
最近は女性の平均身長が高くなったことから、低い声の女性が増えたともいえます。
また、男性的な言葉遣いを続けていると、無意識に声のトーンは低くなるそうです!
逆に、女性らしい人に囲まれていると、声が高くなるというデータも。
環境によって人の声の高さが変わるとは、驚きを隠せません。
声は使えば使うほど磨かれていくものだそうなので、意識して磨いていきたいものです。
音楽の癒しの効果を上手く利用して、ストレスの多い世の中を、渡っていけたらいいですね。