防音室、「におい」で困っていませんか?
この記事を読んでくださっている方の中には、すでに防音室をお持ちの方やよく利用される方も多いと思います。
そんな方々にとって、思わず「あるある!」と共感いただけるであろうお悩みのひとつ、それはずばり「におい」。
本日は、防音室の「におい」のお悩みについてお話しさせていただきます。
これから防音室を検討なさる方も、是非参考にしてみてくださいね。
そもそも何故におうのでしょうか
運用面での要因
防音室は「音を漏らさない」という性質上、窓をなくしたり小さくした構造になっていることがほとんどです。
そのため、空気の入れ替えがしづらく、一度臭いが発生したらなかなか逃がすことができません。
また、楽器の練習や音楽制作、編集作業など、防音室内で長時間過ごすような場合もあるでしょう。
防音室内で飲食をしたりすることで、臭いの分子が壁や天井・ソファや吸音材などに付着し、臭いが残ってしまうことになります。
消臭スプレーの使用なども、楽器や機材の多い密閉空間ではちょっと気を遣ってしまいますよね。
さらに、音響機器やPCなどを稼働させているような場合、機器から発生する静電気が酸素イオンを激減させるため、自然空間に比べて臭いが分解されません。
ですので、使わない時はできるだけドアを開けて換気をする、なるべく防音室内に臭いの強いものは持ち込まない、など少し気を付けるだけで、ずいぶん解消できることもありそうです。
構造面での要因
防音室を施工する際に重要なのが「グラスウール」という素材。
吸音材や断熱材などとしてよく知られている、ガラスを原料とした繊維状の素材です。
繊維を成型するために接着剤を使用しているため、グラスウール自体も多少の(気にならない程度の)臭いがあるのが一般的なのですが、そもそもグラスウールは壁の内部に使用するものなので、きちんと施工してしまえば本来は問題にはならないものです。
「臭い」と「防音」は密接な関係
このグラスウール、水に濡れると化学反応によって実に不快な臭いを発生させてしまいます。
それはなんと「魚の腐ったような」臭い。
お食事中の方いらっしゃいましたら、まことに申し訳ございません。
でも、グラスウールって壁の中に仕込んであるんでしょ?
水に濡れるなんてことあるの?
グラスウールは断熱材として使用されることからもわかるように、防音室内と室外では温度差が発生することも多く、結露によってグラスウールが水に濡れたり湿気を含んだりしやすくなります。
つまり、防音室は構造的にも「臭い」の問題とは常に密接な関係にあるということなのです。
また、あってほしくはないのですが、台風などの悪天候による雨漏りや浸水、上階からの水漏れなどで被害を受けてしまい、臭いも発生してしまったというケースも。
このような場合は、防音室内でダメージを受けている場所を検査・点検して、必要な箇所もしくは全部を施工し直すこともあります。
環境スペースは防音工事のプロですので、実際に防音室を施工したお客様から、このような「臭い」のご相談を過去にもたくさん頂戴いたしました。
そして、臭いの専門家であるカルモア社とコラボレーションを実現し、イオン方式による酸素クラスター技術で、防音室特有の「臭い」のお悩みにも対応しております。
環境スペースは音漏れや騒音対策など、室外に対する「防音」と楽器演奏などのための「音響」に加えて、「室内空気環境」も含めたトータルな対策で、快適な室内環境をクリエイトする会社です。