防音室を自宅に!種類(ユニット・BOX)や用途(ピアノ・ドラムなど)を解説
防音室を検討されている方へ、防音室の種類・用途・価格について詳しく解説をします。
「自宅に防音室を検討しているものの、防音室にどういったものがあるのか分からない」といったお悩みはございませんか?
今回の記事では、防音室について解説しています。
この記事はこんな方におすすめ!
- ・防音室を検討されている方
- ・防音室の用途を知りたい方
この記事を読めば、マンションや戸建て、リフォームに適応した防音室の種類や用途を具体的に知っていただけます。
防音室の種類とは?
まず最初に防音室について説明をしていきます。
防音室は、ユニット(組立タイプ)とBox in Box型(防音工事)の2種類に分けられます。
それぞれのメリット/デメリット・価格・納期について、説明します。
- ・ユニット(組立タイプ)
- ・Box in Box型(防音工事)
ユニット(組立タイプ)
ユニット(組立タイプ)とは、部屋の中に、組み立て式の四角い部屋を設けるタイプの防音室になります。
ユニットタイプ(組立タイプ)に関して、3点紹介します。
- ・メリット/デメリット
- ・ユニットタイプの種類
- ・組立に要する時間
メリットとデメリット
まず組み立てタイプのメリット・デメリットを紹介いたします。
- ・組み立て式のため、工事期間が短い。
- ・分解が可能。引っ越し先で利用できる。
- ・Box in Box型と比べて、価格が比較的安い。
- ・大きさや形状が決まっている。
- ・部屋にデッドスペースができる。
- ・遮音性能が決まっている(仕上がり時の性能保証ではない)。
- ・インテリア性に欠ける。
- ・設置後にトラブルやクレームが発生するリスクがある。
詳細なメリット・デメリットは下記の記事にまとめておりますので、ご参照ください。
ユニットタイプの種類
ユニットタイプには、例えば、以下のような種類があります。値段も参考までに紹介します。
①0.8~1.2畳タイプ(¥200,000~)
フルートやクラリネット等の管楽器や声楽の練習に適したサイズの防音室になります。
➁2~2.5畳タイプ(¥1,000,000~)
アップライトピアノや管弦楽器の練習、ゲーム実況に適したサイズの防音室になります。
➂3~3.5畳タイプ(¥1,300,000~)
グランドピアノの練習に適したサイズの防音室になります。
④3.7~4.3畳タイプ(¥1,500,000~)
複数人以上でのレッスンやアンサンブルに適したサイズの防音室になります。
組立に必要な時間
防音室のタイプにもよりますが、工事期間は短いです。
組立自体はそこまで難しくは無く、ほとんどの場合、防音室の提供業者が対応します。
Box in Box型(防音工事)
Box in Box型(防音工事)は、部屋の形に合わせて、一からオーダーメイドで作る防音室になります。
防音室の値段については、こちらの記事を参考にしてください。
ここではBox in Box型(防音工事)について、3点説明しますね。
- ・メリット・デメリット
- ・種類
- ・納期
メリット・デメリット
Box in Box型(防音工事)はユニットタイプとは違うデメリットがありますが、もちろん大きなメリットもあります。
以下でご確認ください。
メリット
- ・予算と用途に合わせ、施工内容を一つ一つ選択可能
- ・デッドスペースを極力なくし、壁から天井まで最大限空間を広く利用できる
- ・遮音性能はニーズに応じて選ぶことができ、仕上がり時の性能が保証できる
- ・防音だけではなく、音場(音の響き)も環境とご要望に応じて調整できる
- ・既存の部屋の形状にとらわれず設計できる
- ・レイアウトやインテリアの自由度が高い
- ・作り付けの楽譜棚、クローゼットなどもオーダーできる
- ・トラブルやクレームが発生するリスクが限りなく低い。
デメリット
- ・ユニットタイプの防音室と比べ、価格が高くなる可能性がある
- ・引っ越しなどの際に原状復帰が必要(賃貸向きではない)
詳細は下記の記事にまとめておりますので、ご参照ください。
ユニット(組立タイプ)・BOXタイプ防音室との違いBox in Box型(防音工事)の種類
Box in Box型(防音工事)は、オーダーメイドになるのがメインですので、用途別に紹介いたします。
①ピアノ
個人宅での練習用から音楽教室まで様々な用途にてお使いいただいております。
結婚を機に一戸建てを建てる際に、グランドピアノのある家に住みたいと思われる方や、ピアノの教室をされている方が必要に迫られて防音室をオーダーメイドされることがあります。
自宅の大きさや形に合わせて防音室を施工できるのが特徴です。
➁ドラム
ドラム音の大きさは、ジェット機や落雷などの騒音に匹敵すると言われています。
前述のピアノ用の防音室よりも、高い防音性能が必要になります。
新築やリフォームの際に思いっきり趣味のドラムに打ち込まれたい方や、両親から受け継いだ広い部屋でゆっくり練習ができるように防音室を設置される方も多いです。
荷重の問題から、マンションや戸建ての2階以上のお部屋では工事が難しいケースがほとんどですので、専門業者にご相談ください。
オーダーメイドならではの魅力については下記をご覧ください。
感想①峯﨑さまの例
感想②山口さまの例
➂オーディオルーム・ホームシアター
部屋の景観は勿論、音楽や映画の臨場感を損なわない防音室が必要になります。
ホームシアターや、オーディオルームのために防音室を検討されている方々は、音質や内装の雰囲気にもこだわりを持っている方が多いように思います。
また、スクリーンやモニター、スピーカーの位置などを考慮し、映像の見やすさや音響へ配慮した設計も重要になってきます。
満足していただくためには、しっかりとした知識を持った業者に依頼することが大切です。
実際に施工した方の感想を下記にご紹介します。
感想(オーディオルーム)Kさまの例
感想(ホームシアター)アントープリーズさま
④DTM(DAW)
DAW(デジタル・オーディオワークステーション)を使用する際やDTM(デスクトップミュージック)をする際にも防音施工が必要になります。
音楽編集作業で室内で発生する音を外部に漏らさないだけでなく、外部騒音を室内に入れないような設計も重要です。
自宅での音楽編集作業については以下の記事を参考にしてくださいね。
感想 野中“まさ”雄一さま
Box in Box型(防音工事)の納期
Box in Box型防音室の納期ですが、大体、数週間~数か月ほどになります。
部屋の広さ・内装の仕様でもかわりますが、防音工事のスケジュールをしっかりと相談できる業者を選ぶようにしましょう。
Q&A
ここからは、防音室に関する様々なQ&Aについてお答えします。
Q.階数によって、費用はかわりますか?
A.施工現場の階数が高くなりますと、工費が多少変わる可能性はあります。
例えばエレベータの有無等で、工賃的な部分に反映されることもあります。
Q.洋室と和室で費用は変わりますか?
A.洋間と和室との違いよりも、構造工法・仕様によって費用が変わります。
費用に関しては、別途打合せ時にお話させて頂きます。
Q.防音室の内寸は実寸よりもどれほど狭くなりますか?
A.約150mm程度狭くなるとお考えください。
※尚、建物構造や性能によって変わりますので、予め御了承ください。
Q.防音室施工にかかる費用は?
A.個々の物件、求める遮音性能、広さなどにより大きく異なります。
お見積り時に正式な価格を提示させて頂きます。
弊社の基本的な施工費用に関しては、下記のページに纏めてありますので、参考にしてください。
まとめ
最後に、今回の内容をまとめます。
今回はユニットタイプの防音室とBox in Box型(防音工事)の防音室を紹介しました。
ユニットタイプ
種類
- 0.8~1.2畳タイプ:¥200,000~
- 2~2.5畳タイプ:¥1,000,000~
- 3~3.5畳タイプ:¥1,300,000~
- 3.7~4.3畳タイプ:¥1,500,000~
メリット
- ・組み立て式のため、半日程度で完成する
- ・分解が可能。引っ越し先で利用できる
- ・BOX型と比べて、価格が比較的安い
デメリット
- ・大きさや形状が決まっている
- ・部屋にデッドスペースができる
納期:3時間~半日程度
Box in Box型防音室タイプ
種類:オーダーメイドであるため様々な種類に対応
用途別だと、ピアノ、ドラム、シアタールーム、DTM(DAW)、どんな用途にも対応可能。
メリット
- ・予算と用途に合わせ、施工内容を一つ一つ選択可能
- ・デッドスペースを極力なくし、壁から天井まで最大限空間を広く利用できる
デメリット
- ・ユニットタイプの防音室と比べ、価格が高め
- ・引っ越しなどの際に原状復帰が必要(賃貸向きではない)
納期:数週間~数か月
高品質な防音で快適な空間を作りたい方は、オーダーメイドの防音室がおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。