【Vtuberにオススメの配信 防音対策!】音漏れを気にせず動画収録・配信する方法
「音が漏れてしまうので、収録やライブ配信をおもいっきりできない」
「配信 防音対策 してライブ感を楽しみたい!」
「近所から苦情が来るのが怖い。時間を気にして、深夜の配信が控えめになってしまう」
Vtuberとして気兼ねなく活動したいのに、周囲に気を遣ってストレスになったりしていませんか?
今回の記事では、「Vtuberの方にオススメな配信 防音対策」について解説します。
こんなVtuberさんにオススメ
- ・自宅でYoutubeや動画の撮影・収録をしたい人
- ・夜遅い時間にゲーム実況やライブ配信をしたい人
この記事を読めば、「音が漏れて近所に迷惑がかかる」、「近所に気を遣ってしまい、夜中に動画収録やライブ配信・ゲーム実況ができない」といったお悩みの解決に結びつき、これまで以上に時間帯を気にせず、配信や撮影に集中して取り組むことができます。
Vtuberさんに最も効果的な対策は、部屋の防音室化
最も効果的な防音対策は、自宅に防音工事を施して専用の防音室を作ることです。
なぜなら、音漏れや音に伴う振動の対策といった防音対策だけでなく、より音質の良い環境を作ることができるからです。
防音室をつくるメリット
- ・建物の躯体から防音室を浮かせて、振動を伝搬させないような構造に設計可能
- ・音が抜ける場所(空調・照明・電源等)の抑制処理ができ、高い遮音性能の確保が可能
- ・室内での歌や演奏による反響音が最大限に引き出されるような音響設計が可能
- ・元々のお部屋の広さや、間取りに合わせたオーダーメイド設計
防音室というと、上記のような「防音工事を行って部屋の防音室化」の他に、「組立式の防音室」という手段もあります。
しかし、組立式防音室だと以下の理由のため、不向きと言えます。
- ・サイズや形が決まった既製品の為、狭い上に動きが制限される。
- ・防音室内に付属したテーブルでは、耐荷重が低くPCや機材を置くのに不向き
もう少し詳しく音について解説しながら、防音対策の解説をしていきます。
原因は3種類の音│一般的な防音対策では防げない
そもそも、Vtuberの方が動画の収録やライブ配信、ゲーム実況をするときに悩まされる音には大きく3つの種類に分類されます。
- ①音漏れの悩み
- ②外部騒音の悩み
- ③生活騒音の悩み
参考記事:「防音工事における「遮音」とは?」
それぞれ解説していきます。
①音漏れの悩み
Vtuberの方にとって、音漏れは一番の悩みの種でしょう。
ご自宅で動画収録、ライブ配信、ゲーム実況を行うと、開始当初はご近所に気を遣って声を小さくしていても、没頭するほどに声が大きくなって、「苦情がきてしまった」という経験がある人もいるのではないでしょうか?
また複数人でライブ配信をすると、言葉のやり取りも必要ですので、余計に音量が上がってしまうでしょう。
そういった声や音は、窓やドアの隙間から音が漏れていってしまいます。
もし集合住宅に住んでいるのなら、壁・床・天井を伝って、上下左右の住人へ音が響いてしまいます。(これを個体伝播音と言います)
つまり窓やドアを閉めるだけでは、音漏れを防ぐことはできないのです。
さらに実際のところ、吸音材を貼る程度の対策では、気休め程度の効果しかないこともまた事実です。
②外部騒音の悩み
外部騒音とは、以下のようなものを言います。
- ・救急車や消防車、パトカーなどのサイレン
- ・近隣での建設工事や道路工事などの音
- ・車や電車が走る音
近隣の学校のチャイムやスピーカー音など、外から自宅に入ってくる音です。
特にサイレンの音などは、いつ鳴るのか予想がつきません。
動画の撮影や収録中は編集が効く場合もありますが、ライブ配信中にサイレンの音が聞こえてしまうと、防ぎようもありません。
③生活騒音の悩み
生活騒音とは、以下のような家庭で発生するものを言います。
- ・洗濯機を回す音
- ・掃除機をかける音
- ・食事を作っている音
- ・食器洗いをするときの音
- ・子供が走り回る音
同居している御家族や、小さなお子様がいるVtuberやYoutuberの方は、気が気でない時もあるのではないでしょうか?
なお、個室で収録をしていたとしても、ドアを締めるだけでは生活音を防ぐことはできません。
以下では、簡単な防音対策を御紹介します。
ただ、手軽にできる一方で、防音効果としての期待は薄いことを御承知ください。
手軽にできる防音対策
まず手軽にできる防音対策として、2点挙げられます。
- ①身の回りの物や安価な物でできる対策
- ②吸音材を使用した対策
詳細については、以下をご覧ください。
①身の回りの物や安価な物でできる対策
身の回りの物や、安価な物でできる対策をご紹介します。
パソコンやマイク周辺に段ボールを取り付ける
段ボールを加工してパソコンやスマホカメラ、マイクの周辺を覆ってみましょう。
収録中やライブ配信、ゲーム実況時に発せられる声や、キーボードのタイピング音などを軽減することができます。
カーテンを閉めて、周囲をマスキングテープで固定
収録中、窓は必ず閉めておく必要があります。
窓を閉めておくと、外部からの音の侵入を防ぐだけでなく、収録や配信時の声や音楽が外に漏れることを防いでくれます。
その上でカーテンを締め、さらにカーテンは隙間ができないようにしっかり伸ばし、カーテンの端をマスキングテープで壁に貼り付けます。
ちなみに、ガムテープなどの粘着性のあるテープでは、カーテンや壁に粘着質が残ってしまうので、マスキングテープや養生テープがオススメです。
ホームセンターなどで数百円で入手できます。
音を二重に遮断させることで、防音効果がさらに期待できます。
パーテーションで覆って簡単な個室を作る
パーテーションを周囲に覆うことで、簡易的にはなりますが個室を作ることができます。
これは音を遮るだけでなく、視界からも余計なものを遮ることができるので、集中力も高まります。
パーテーション個室をさらにカーテンで覆う。
上記のパーテーションで作った個室の外側を、カーテンでさらに覆うことで、防音対策の効果を上げることができます。
例えば、自室内の収録スペースを、カーテンで仕切ってしまいます。
突っ張り棒や突っ張りポールを使ってカーテンをひいて、その内側にパーテーションで覆った個室を設置することで、2重の防音効果を期待することができます。
家具の配置変更
家具の配置変更は、予算のかからない防音対策の1つです。
音は発生源から距離が遠くなるにつれて減衰し、さらにドア・カーテンなどの障害物が多くなると減衰します。
家具の配置変更は、この特性を利用した防音対策です。
集合住宅に住んでいる場合、収録時の音や声は、主に壁から伝わります。
つまり壁側に家具を配置して、音の伝達に対する障害物をつくるといいでしょう。
特に、棚やタンスといった厚みのある家具を壁側に配置することで、音の伝達を隔ててくれるので効果が期待できます。
ただし、上記の対策では、空気中の音波を遮る「遮音」の効果があるものの、周囲を密閉しているわけではありません。
従って、音漏れ対策や振動対策の効果としては薄いことを予めご了承ください。
②吸音材を使用した対策
「吸音」とは、音が素材を通過するときに摩擦による音エネルギーを熱エネルギーに変換されることです。
つまり吸音材には音が入り込む隙間が設けられており、この隙間内で摩擦を引き起こし、音エネルギーを減衰させる素材のことを指します。
吸音材については、Amazonなどで検索しても沢山の種類が出てきますが、今回はホームセンターでも購入できて、効果が高いと思われる商品を3つご紹介します。
ウレタンスポンジ
ウレタンスポンジは、吸音効果の高い素材です。
ハサミやカッターなどで簡単に切ることができ、表面が平らなものからより吸音効果の高い凸凹のあるタイプがあります。
壁や音の反響しやすい箇所に貼り付けると良いでしょう。
ただし、低音域の音に対する吸音には若干効果が薄れる素材です。
グラスウール
グラスウールは断熱材として建築物に使用されることが多い素材ですが、吸音材料としての効果も発揮します。
ウレタンやロックウールに比べると吸音効果は若干劣りますが、コストパフォーマンスの良い素材です。
こちらも、低音域の音に対する吸音には若干効果は薄れます。
従って、低音の音に関しては音漏れしやすい素材と言えます。
パンチングボード(有孔ボード)
穴の開いたボードです。
よく小学校の音楽室や放送室で使われているので、見た覚えのある方も多いのではないでしょうか。
空洞に穴が開いた形の構造(共鳴器)に音を当てることで、穴の部分の空気が激しく振動し、周辺との摩擦熱として消費されます。
パンチングボード(有孔ボード)のみでは、単純に穴の開いたボードですが、ボードの背面に吸音材や閉じた空間を作ることで効果が発揮されます。
特に低音域に対して優れているので、上記のウレタンスポンジやグラスウールと組み合わせて使うと良いでしょう。
①で紹介した対策法の中には「遮音」に近い対策法もございますが、大きな効果としては期待することが難しく、②の「吸音材」を使用することに関しても、使用する量により効果も変動します。
よって、これらの方法は防音対策としての効果はもちろん期待できますが、大きな効果としての期待は薄いものになることを御理解ください。
効果の高い防音対策とは、「遮音」+「吸音」が組み合わさって初めて、効果が期待できます
組立式防音室の落し穴
「組立式の防音室」は防音室を御自身で組み立てられるものです。
金額については様々ですが、平均7万円~12万円あたりが相場と思われます。
高価になるほど、内部の面積も広くなる商品が多いです。
この組立式防音室は、もちろん防音工事をするよりも予算は安価です。
ただし、デメリットも多く存在します。
- ・規格品なので、サイズや形が決まっている
- ・自室に置く場合、デッドスペースができる
- ・デザインも決まっており、自室の雰囲気と合わない可能性がある
- ・狭い。体を使うような配信には不向き
- ・防音時は部屋を締め切る必要があり、換気ダクトがあっても暑苦しい
- ・テーブルが付属しているものもあるが、耐荷重が低いので物を置くときは注意が必要
- ・総重量が重いので、一度組み立てると、移動が大変
組立式防音室で、デスクワークをするのであれば、特に使用に問題はないでしょう。
しかし、Vtuber・Youtuberの方々が、組立式防音室内で撮影を行うのは以下の理由から不向きかと思われます。
- ・狭くて、基本的には一人しか入れない
- ・組立式防音室内のテーブルは、耐荷重が低いので機材を置くことは難しい
組立式防音室は、防音工事と比較すると予算が安価というメリットがありつつも、これらのようなデメリットもあるのですね。
5.防音工事(リフォーム)事例を紹介
防音工事とは部屋をリフォームして防音室にすることです。
Box in Box型防音室といって、躯体から防音室を浮かせることで、振動を伝達させないような構造です。
メリットとしてはオーダーメイドとなるため、部屋の広さや形状に合わせて施工が可能です。
また、完成時に遮音性能の保証が付くことが多いです。
さらに当社は、音響設計のプロでもあります。
歌や演奏などを撮影する場合は、お客様の御意向をお伺いし、音の反響を最大限引き出せるような音響設計も可能です。
また、撮影やライブ配信だけでなく、テレワークや映画鑑賞、カラオケなど他の目的にも流用しやすいです。
デメリットとしては、上記の組立式防音室を購入するよりも、費用面は掛かってしまうことです。
費用はかさみますが、それ以上のメリットが感じられるのも防音工事の特徴の1つです。
弊社の事例をいくつか御紹介しましょう。
クラリネット室(小野寺さま)
築50年の御自宅にクラリネット室を作った小野寺様。
組み立て式の防音ボックスの検討もしましたが、家が古いこともあり、防音ボックスの重量に床が耐えられずに抜けてしまう心配があったことから、新たに防音室を作ることに。
防音ボックスだと窓のない密室がほとんどですが、防音工事(リフォーム)だと窓を残しながら防音室を施工するといった御希望に添うこともでき、とても明るい部屋に仕上げることができました。
防音スタジオ(野中“まさ”雄一さま)
AKBの作曲やアレンジで有名な野中様。
防音工事をする前(引っ越し前)は、自宅兼仕事部屋で作曲活動をされていたそうですが、当時の防音対策は、壁をグラスウールで簡易防音しただけでした。
仕事部屋で、マイク録音をしていたそうで、救急車が通ってダメになったり、子供の遊び声でダメになったり、反響音が入ってダメになったりと、トラブルが多かったそうです。
そして新しく家を建てて、防音室を作ったことで、音を鳴らした状態でも外には全く音が漏れていない状態になったそうで、大変気に入って頂けました。
まとめ
今回の記事では、御自宅でVtuberの撮影やライブ配信、ゲーム実況を行っている方へ向けての防音対策を紹介しました。
悩みの種となっている「音」の原因には大きく3種類あります。
- ・音漏れ
- ・外部騒音
- ・生活騒音
これらに対する数ある防音対策の中で、最も効果のある防音対策は、防音工事(リフォーム)であることを知って頂けましたら幸いです。
身の回りの物や安価な物でできる対策
- ・パソコンやマイク周辺に段ボールを取り付ける
- ・カーテンを閉めて、周囲をマスキングテープで固定
- ・パーテーションで覆って簡単な個室を作る
- ・パーテーション個室をさらにカーテンで覆う
- ・家具の配置変更
吸音材を使用した対策
- ・ウレタンスポンジ
- ・グラスウール
- ・パンチングボード(有孔ボード)
詳細をお調べになりたい方はコチラ
ご自身の状況にあった防音対策を、ぜひ実践してみてください。
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