音楽ホールは社交場?求められる音響条件を徹底解説
JR品川駅構内に1月27日まで、ピアノが置かれているのはご存知でしょうか?
このピアノは誰でも弾いて良いそうで、偶然通りかかった方が、自由に演奏をしているそうです。
小さなお子さんから、ご年配の方まで、幅広い年代の方が参加されている様子が、SNS上やニュースなどで取り上げられていましたね。
さて、音楽を奏でる空間は駅や広場など、楽器さえあればどこでも楽しむことはできますが、実際は発表会やリサイタル、コンサート、ライブなどでは、音楽ホールなどで演奏する方が大多数だと思います。
音楽ホールは社交場としても活用されている
音楽ホールは豊かな響きが求められ、舞台から発した音が壁や天井などのホール空間で反射を繰り返し、どの客席にも同じ響きが提供されることが大前提です。
もちろん演奏家にとっても、演奏に適した音響空間になっていることが理想です。
また座席によってステージが見えない等の、偏りがあっては絶対にいけません。
ホールは本来は音楽を聴くための空間というだけではなく、社交場としての位置づけも合わせて持っているため、音響が優れ、デザイン的にもありきたりではいきません。
訪れた人たちが皆等しく快適に感じられる環境を、提供しなければならないのです。
音楽ホールに求められる音響条件
- ・外へ漏れる音、振動が問題にならないこと
- ・外部からの騒音や設備騒音が少なく静かであること
- ・室内が響きすぎたり音質を悪くする反射音が無いこと
- ・ステージから出た音が客席後方部まで、良い音で適度な音量で聞こえること
専門的な音の診断に基づき、お客様のご要望に寄り添い、環境に応じた音響設計を施工していきます。
どんな音楽ホールを作りたいか、どんな楽器を演奏するのか、デザインやご希望をじっくりとヒアリングさせていただきます。
お見積もりや工期など、気になる点は積極的にご質問ください。
しっかりとご納得いただいた後、防音工事に取り掛からせていただきます。
お客様の声(一部抜粋)
バイオリニスト:内藤歌子様
他のホールと大きく違う点は、音の響きだと思います。
同じ規模のホールでの演奏経験はたくさんありますが、大抵リハーサルのときには音が良く響いても、お客様が入場された本番になると、お客様の衣服に音が吸収されてしまい、バイオリンの音が伸びないと感じることがありました。
こちらでは満席で演奏しても、豊かな響きをキープしてくれるので、とても弾きやすいです。
音楽ホール制作:鏑木様
想像以上の仕上がりで満足しています。
建てる前も建てている間も想像がつかなかったのですが、この広さで希望の響きが実現できるのか不安でした。
内装工事に入った頃、一声「ああ~」と出しただけで、その出来映えに感動しました。
自分が上達したと思うくらいでした。今ではいろいろな方に利用していただいていますが、この響きや雰囲気にも満足されているようです。
皆さんに喜びを感じていただき、非常に嬉しく感じます。
音は繊細なので、今後も音響設計を考えた、音楽を楽しむための心地よい環境を実現して参ります。
音楽は、世界共通言語だと言われています。
誰もが魅力を感じ、同じ感覚で同じ感動を共有できるものです。
音楽による素敵なコミュニティ作りの一端を担えるよう、地域に愛される豊かな音楽活動の体験の場として、今後もお客様が満足してくださる、音楽ホール制作に力を注いで参りたいと思います。