環境スペースの音響設計とは
ハイスペックな音響設計を、
環境スペース独自の技術で実現しています。
⾳響設計には、音源がある部屋の⽬的や形状を第一に考えます。そのためには「防音」と「音響」とは一度、切り離して考えます。防音は部屋の外へ音が漏れたり、外部からの騒音が侵入させたりしないことです。音響は室内の音源から発した音が空間全方向に拡がることを前提条件に、主に音が直接反射してくる音や残響音を、吸音や消音、反射方向の変換などで音響設計しています。ここでは音響設計の主な考え方をご紹介します。
⾳を知ろう!!
「⽬的×形状×素材」の3つの観点から⾳響設計へ
1) 部屋の⽬的・⽤途を決定します
⾳源のある部屋の⽬的や⽤途によって, 求められる⾳響条件が異なります。建築物が⼀⼾建かマンションかは、もちろんのこと、築年数によっても条件が変わってきます。求める防⾳性能が⾼ければ、例えばドラムなどは、より厳密な⾳響設計が必要です。だからわたしたちが最初に⾏うのは詳細なヒアリングです。その上で初期条件を決定し、全体の⾳響設計のベースとします。
2) 部屋の形状を配慮し、⾳量を測定します
部屋の形状は実測により決定いたします。遠⽅の場合は、お客様ご⾃⾝で⾏なってもらう場合もあります。そのくらい形状は重要です。基本的に部屋の中⼼を基準に⾳量測定を実施します。その測定結果をもとに、⾳源からの反射や残響時間などを、⽬的に応じて決定します。
3) ⾳の性質を⾒極め、内装資材の素材を選定します
部屋を構成する内装には、さまざまな素材が使⽤されています。⾳を吸収しやすいカーペットなどの素材や、逆に反射しやすい窓ガラスやフローリングなどがあり360°注意が必要です。その上に⽬的の⾳響を出すために、⾳の反射板や吸⾳パネル、消⾳レゾネーターなどを配置して理想的な⾳響設計を導き出します。
⾳響設計は、環境音の厳格な測定から数値化し、
科学的根拠に基づく計算により実施します
最適な音響設計計算システム
世界基準(ドイツ工業規格DIN18041)の音響空間を実現するために, 部屋の用途に合わせて音響に最適な資材を選択する計算システムがあります。
ドイツ工業規格 DIN18041 を世界基準に、部屋の寸法比の数値化で明瞭な音空間を実現。
ドイツDIN18041等の技術ガイドラインの利活用で, 建設計画の最初の段階から難聴者のニーズを考慮します。音の半波長がポイント。
日常生活の音のストレスフリーを実現します
世界基準の音響設計に向けて、
日本初のアプローチをはじめています。
室内にはヒソヒソ話や大声の会話、また家具や生活用品によって生じる多様なノイズ、ならびに静かな時でも存在する暗騒音(例えばエアコン等の機械音)など、心を不安にする騒音の要素がいっぱいです。
このような音のバリアフリーを実現するのが高品質な音声コミュニケーションを実現する「もうひとつ上の音空間」です。なかでも最も重要なのが残響時間と吸音効果です。重要な位置づけが消音のための音響レゾネーター。さまざまな形状で目的に適した効果を発揮します。
これらは音響の世界基準の工業規格DIN18041に基づいて、快適な居住性の音空間を創ります。音声を明瞭にし、室内騒音を最小化。明瞭な音声によりストレスを低減し、快適な生活ができる空間を提供します。
ビジネスでも、プライベートでも
静かで良好なコミュニケーションが築けます。
声が明瞭に聞こえる⾳響空間は、
良好なコミュニケーションが築けます。
EBISUTAのハイスペックな⾳響を制御する
代表的な機能をご紹介。
EBSITUTAでは、レゾネーターの効果が確認できます。また、演奏などの⾳源への直接壁からの反射⾳を避けるために、部屋の形状をわずかに変えます。それが背⾯の⼤ウィンドウになります。微傾斜により⾳を天井⽅向に逃しています。さらに、暗騒⾳といって静けさの⾳があります。エアコンなどの機械⾳がそうです。普段は気にならない⾳ですが、⽿を澄ますと聞こえてきます。EBISUTAでは、このような⾳の実体験ができます。ぜひ、ご来場していただきたいです。