ピアノ室(鈴木様)
音楽ホールみたい。響きやデザインにもこだわったピアノ防音室
ピアノ室(鈴木様) | |
施工種別: | ピアノヴァイオリン |
建物タイプ: | 戸建て、一軒家 |
地域: | 東京都 |
広さ: | 約10畳 |
奥様とお嬢様がピアノ、ご子息様もバイオリンを演奏なさる、音楽一家の鈴木様。最初は簡単な防音室で、と思っていたそうなのですが、次第にこだわりポイントが増えていき・・・。 まるで音楽ホールのような、出来上がったばかりのピアノ室にお邪魔して、防音室を作ったきっかけや実際に演奏してみての感想などを伺いました。 |
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気を遣ったつもりでも想像以上に音が漏れてしまっていた-防音室をつくろうと思ったきっかけを教えていただけますか?
奥様:家を新築した際に、ピアノ室を作ったんです。建てる際に防音など気を遣って作ったつもりだったんですが、実際に完成して弾いてみると思いのほか音が漏れてしまっていたので、改めて防音室を作ろうと思ったのがきっかけです。
あとは、ピアノを弾いた時にあまり音の響きが良くなかったので、もうちょっと良い環境で弾きたいと思ったこともきっかけの一つでした。
私はピアノを弾くんですが、娘も音大でピアノを弾いていますし、息子も幼少の頃からずっとバイオリンを弾いていたりと、家族全員が常に楽器を演奏しているという状態なので、やはり我が家はピアノ室など音楽ができるスペースが必要だと強く感じていましたので。
-環境スペースのことはどのようにして知ったのですか?
奥様:最初に見つけてくれたのは主人の方です。
旦那様:本格的に防音室を作ろうとした時にネットで探して、環境スペースを見つけました。実績もあるし、良さそうだなと思ってお話を伺おうと思ったんです。
-何か決め手はあったんですか?
旦那様:工務店の設計担当の方も、環境スペースの名前は良く聞くと言っていました。一番実績が多い会社だという話も聞いていたので、それで安心してお任せしたいと思うようになりました。
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単なる防音室から「音楽室」へ-工事の過程や進み具合はいかがでしたか?
奥様:工程表を作っていただいて、分からないことはすぐに聞かせていただきました。「順調に進んでいます」と伺っていたので、特に何も心配するようなことはなかったです。
旦那様:工事を始める前に、私たちの考え方や構想が二転三転してしまったので、いろいろとお手間を取らせてしまいました。
-構想が変わった、というのは?
旦那様:始めは「日中に弾くからそんなに防音なんていらないよ」という話だったはずなのですが、家族の中で次第に話が変わってしまい(笑)、「夜中に弾きたい」とかどんどん膨らんで。それで実際に担当の小野口さんにお願いして、防音の体験をさせてもらったんです。そこには音を反響させるようなもの(※編注 特定の周波数の音を共鳴させたり吸収したりして音響を良くする働きをもつ装置。レゾネーター。)があって、良さそうだなと感じたことから、次第に最初に予定していた簡易防音ではなく音響も考えた「音楽室」的な部屋にしようと考えるようになりました。
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夜でも安心してピアノが弾ける部屋に-出来上がった後の満足度はいかがですか?
奥様:娘が学校を卒業して、高校・大学のようにずっと弾いている状態ではなくなったので、「もうそんなに防音をしなくても良いかな」とも思っていたのですが、逆に仕事が終わったあとの夜にピアノを弾かなくてはいけない。息子は学生なので、日中は勉強がメインで夜に弾かなくてはいけない。そして私も仕事を持っているのでやはり日中は弾けず夜に弾かなくてはいけない、という状況の生活スタイルなので、夜に安心してピアノが弾ける状況にできたのは良かったなと思いますね。
ご子息様:バイオリンを弾く時に天井の高さとかはけっこう重要で、そのことについても環境スペースから話を聞いていました。高さはこのくらいあった方がいいよね、とか。おかげさまで不自由なく、思う存分バイオリンを弾けています。
-音の響きなどはいかがですか?
奥様:すごく響きが良いです。新築前に住んでいたマンションでは、別の専門業者さんで作った防音室を使用していたのですが、そこは割とデッド(※編注 残響が短く音の響きの少ない状態のこと)というか、響きが良くありませんでした。でもここは音のバランスなどを自分で聴き分けながら弾けるような状態に仕上がっていたんです。娘も以前、ピアノの先生からペダリングについて指摘されたことがあったのですが、実はその時は意味があまりよく分からず、この部屋で弾いてみて初めて聴き分けができた、先生の指摘の意味が分かった、と言っていました。細かい音の聴き分けもできるような音響になったのでとても良かったです。
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性能だけでなく「見た目」も重要なポイント-環境スペースの防音室はどんな方にオススメですか?
旦那様:(お嬢様に向かって)やっぱり演奏家を目指す人には必要だよね。単なる防音じゃなくて、ちゃんと音響まで考慮された部屋にするかどうかが重要だということが体験的に分かったんだよね。
お嬢様:もともと耳が育っていて、外で弾いた時と家で弾く時の音の調節ができるくらいの人だったら、その環境に慣れるというのは一つの訓練なのかな、とは思うんですが、小さいお子さんがいる家庭とか、これから(耳を)育てていくという人には、絶対にこれくらい音響の良いところの方が、感覚が身に付くのに必要かなと思います。先ほどのペダリングの件も、この部屋で弾いてみて初めて先生に言われたことの意味がわかったので。だから、環境を作るというのも教育のスタイルの一つなのかなとも思いますね。-デザインのこともおっしゃってましたよね。
お嬢様:前の防音室は見た目がもう真っ白けな感じだったので。
「見た目」も重視する方には、環境スペースの防音室は特におすすめです。
旦那様:ここはちゃんと作ってもらったからね。あそこの反響板を後から作ったから、当初の単なる防音の天井と壁だけのデザインよりずっとカッコよくなった。
お嬢様:反響板でも、カッコよくない反響板とかあるもんね(笑)。
ここだけ写したら、ホールみたいに見えるところも良いので、家に小さな音楽ホールを作りたい人にはいいですね。
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-環境スペースにこれから期待することなどありましたら教えていただけますか?
奥様:充分なんですが(笑)
まさかここまで、部屋がホールのようになるとは思わなかったので、大変満足しています。お家でちょっとしたコンサートをやりたいという方々がいたら本当にご紹介したいと思います。この部屋を一度使っていただいて、作りたいと思っていただけたのならご紹介したいなと思いますね。
旦那様:名前を変えた方がいいかもしれないよね。「防音室」っていうよりも「音楽室」とか「ホール」っていう感じ。「防音室」って言ってしまうと、既成概念の中に収まってしまう感じがするんですけど、防音室ではなく音楽ホールみたいな形で作っていただいたので。防音室が欲しいという人ではなくて、音楽室が欲しいという人を対象にするとか、名前を変える方がいいかもしれないよね。
奥様:だから「環境スペース」なんですよね?
一同:笑
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