ミュージックバー・アン・ルーリー様
人々が集い、心地よい響きが広がる、印象的な音楽空間をつくりたい
ミュージックバー・アン・ルーリー様 | |
施工種別: | ギタードラムバンドボーカル・声楽 |
建物タイプ: | ライブハウス |
地域: | 東京都 |
池袋東口から徒歩2分の好立地に、2017年10月17日にオープンしたミュージックバー。 初心者からプロまで、お客様がステージで気軽に歌や楽器を演奏して楽しめるお店です。 地下1階の内装にもこだわり、理想的なお店が完成しました |
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楽器が演奏できるお店が夢でした。-ミュージックバー アン・ルーリーはどのようなお店ですか?
お客様がステージで自由に楽器を演奏したり歌ったりできるミュージックバーです。
ジャンルを問わず、誰でも音楽が楽しめるお店です。
-このようなお店を作ろうと思ったきっかけは?
若いときに音楽があるお店でアルバイトをしていたことがあって…。ギターとキーボードしかない夫婦経営の小さなお店で、将来こんなお店をやりたいなって漠然と思っていました。歌うのが好きだし、元々ライブや弾き語りのできるお店に遊びに行っていたので、お店を持つなら楽器が演奏できたらいいなと。社長に「こんなお店をやりたい、夢だったんです!」って説明したら叶えてくれました! -
-防音業者はどのように探しましたか?環境スペースを知ったきっかけを教えてください。
知り合いの方が、以前に環境スペースさんで防音工事をしたことがあって、紹介をしてもらいました。社長も私たちも防音に関して全く知識がなかったので、「壁に貼るんじゃないか…」ぐらいしか考えていませんでした(笑)。 その後説明を受けたり、実際にどれだけ防音できるのかを見学しました。 とても親切ですごくわかりやすく説明していただき、こちらに決めました。
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扉を1枚閉めるだけで、音が全く外に漏れない。-実際に工事をされた感想はいかがですか?
やはり全然違いました。お客様が入ってきた瞬間、「えっ?音楽演ってたの?」って驚かれて。扉を1枚閉めるだけで、音が全く外に漏れないんですよ。
ここ地下だから良かったんですけど…、実は最初に借りようと思っていた物件が近くにあって、そこは3階だったんですね。
防音上の荷重がかかりすぎちゃうということでそのビルではお店を作れませんでした。やっぱり地下がいいのかなと探し直していたら、ちょうど良い物件があったんです。 もし地上階だったら、他のテナントさんへの音漏れや振動だったり、何かしら気になったと思います。地下だと上の階(1階)だけ気にすればよいので。それに環境スペースさんが上の階のテナントさんに通って、音の確認などしてくれていたので不安はなかったです。
工事は1ヶ月半くらいで、お店のオープンにあわせて進めていただきました。
最初に図面を見たときはどうなっていくのだろう?って感じでしたが、何度も見に来ていたので出来上がっていく過程がとても面白かったです。
こういうのって、なかなか見られませんからね。 -
60~70年代のアメリカの雰囲気に。-施工にあたってのご要望はどのようなものでしたか?
まずステージを設けること。内装は、昔私がよく遊びに行っていたお店のような60~70年代のアメリカの雰囲気を出したい、ということをリクエストしました。 なんとそのお店の設計に、担当の竹田さんが携わったことがあったらしく、その話をしただけでわかってもらえて、本当に理想の雰囲気のお店にしていただきました。
内装デザインは大満足です。 -
-内装へのこだわりはどのようなものでしたか?
カウンターかな。好きなんですよ。
ちょっと上がっているのでステージが一番よく見渡せるんです。 配管等の関係で出来た段差ですがそれが良かったというか、客席が下がっているぶん、ライブ空間みたいな感じになりました。 それにカウンターが好きなお客さまもいるんですよ。ゆっくり座りたくないって(笑)。だからカウンターを高めにして、足置きもちゃんと作ってもらって、居心地のいいカウンター席になっています。お客様に人気の場所は”カップルシート”と言われている、そこだけ椅子が違うソファ席ですね。お客さまを見ていて思うのは居心地の良さ。私自身も、音楽は楽しいのに座っていて30分くらいで帰りたくなるお店もありますから。 椅子の高さや座り心地、ステージが見渡せるかとか、そのあたりは竹田さんともよく話し合ってこだわりました。
ステージの形は、一人で弾き語りをするお客様にスポットが当てられるように、またステージが大きすぎると客席が減ってしまうということを考えて見直していただきました。 インテリアはあまりごちゃごちゃさせたくなくて、壁に少しレコードとポスターがあるくらいです。反対側のステージ壁は楽器を飾りました。ステージが狭いので、ギターを下に置くと場所を取られますからね。 -
「音がいいね」と言われるのはやっぱり嬉しいです。-室内環境や音響など、機能面ではいかがですか?
音は「すごくいいね!」とよく言われます。 ギターの音もマイクの声の通りも、反響がいい、すごく聞こえやすいと。 いろんなお店に通われてきたお客さまに「音がいいね」と言われるのはやっぱり嬉しいです。 照明は社長のこだわりで、結構なホール用の照明なんですよ。この距離では歌っている人が眩しいくらいいいものを設置しているので、特に貸し切りライブのときなどは喜ばれています。 ステージも、最初は躊躇されるお客さまもいらっしゃるんですけど、1度上がると「気持ちいい」って言っていただけます。 -
ステージだけじゃなく細かい気配りに感動!-環境スペースにして良かったこと、満足度についてはいかがですか?
使い勝手は本当にすごくいいです。ステージだけじゃなく細部まで、思っていた以上にいろいろ考えてくださってて…。 嬉しかったのが、出入り口の壁にある肘掛けですね。 普通は、廊下だから通るだけ、という考えしかないじゃないですか。立ち見のお客さまのために、狭い空間の中でも細かい気配りをされていて素晴らしいなと思いました。満足度は120%です!細かい気配りといえば、先ほどお話ししたお客さまに人気のカップルシートと小さな丸椅子だけは紫色なんですね。 椅子の色なども何度も打ち合わせ中に、私が紫色が好きということを伝えていたんです。全体的に紫にしちゃうと違う雰囲気のお店になっちゃうからって、今の色に落ち着きました。 それを覚えていてくれて「じゃあ、あそこだけは違う椅子を置こう」って紫色をポイントにしてくれたり、本当にすごいなと思いましたね。女心をわかっているというか(笑)。 私が言ったことをちゃんと覚えていてくれて、取り入れてくれて感動しました。
コスト面では正直ちょっと高いかなとは思いましたけど、 これだけこだわって理想のものができたので、それを考えたら決して高くはないかなと思います。 それに「これはできない」ということがありませんでしたから。 照明も、急に社長が「あれつけようよ!」って最後の最後にスクリーンの設置をお願いしたんですけど、工事の途中でもきちんと対応していただきました。 -
-同じようなお店を作りたいと思っている方へのアドバイスなどはありますか?
防音工事はきちんとやってもらった方がいいと思いまし た。工事をしてみて、やっぱり最初に思ってたような、壁にちょっと貼ればいいというものではないし、満足度は防音だけじゃないですから。 環境スペースさんには、すごく親身に話を聞いてもらい理想に近いもの、もしくはそれ以上のものを作っていただいたと思 っています。
防音の説明なども、お願いするしないに関係なく一度話を聞いた方がいいと思いましたね。私も説明を聞かなかったら、こんな風にお店はできていなかったと思います。
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お客様が自由に楽器を演奏できる場所に。-最後にお店の雰囲気や魅力を教えてください。
お客さまは40代以降のサラリーマンの方が多くて、昔ギターやバンドをやっていたという方が、子育ても一段落して自由な時間に練習を始めてみたけれど発表する場所がないというような方とか。 飲みに来てみんなの前で演奏するという方が多いですね。一人で弾き語りをする方もいますし、バンドで演奏する方もいます。
音楽という目的が同じなので、お客さま同士も仲良くなるんですよ。「この曲知ってる」って知らない方同士が一緒に演奏したり、楽しんでいただいています。ジャンルは問いませんが、やはり60~70年代の洋楽やビートルズは出ますね。ビートルズはみんなで演奏できるというのもありますし、弾き語りの方はフォークソングなど。 みなさんあたたかく見守ってくださるので、音楽を始めたばかりという方でも安心して演奏できます。困ったことにお客さまが居心地よくて長居されますから、回転しないんですよ(笑)。それはそれでうれしいことなんですけど。それにお店をやってみて思ったのは、お客さまが一番楽しい(笑)。
オープンして1年なので認知度もまだそんなにありませんが、「たまたま通りかかったらこんな店があった」とか「とりあえず様子を見に来ました」というお客さまもいらっしゃいます。「型にはまらない、ルールがない」というお店の名前通り、 自由に歌って、自由に楽器を演奏しに来ていただけたら嬉しいです。