サックス練習室(柏様)
要望があればぶつけたらいい。プロから提案がかえってくる。
東京都港区 柏様 | |
施工種別: | サックス |
建物タイプ: | マンション |
地域: | 東京都 |
広さ: | 8畳+8畳 |
Data 施工種別:サックス 建物タイプ:マンション 広さ:8畳+8畳 価格:540万円 お客様コメント: 趣味のサックス演奏のため、防音室を作りました。 保管している楽器が多く、広さが欲しかったので2部屋をつなげたいと思っていたのですが、問合せ後の対応がスムーズで安心して工事をお任せすることができました。 吸音材の配置方法など、音の響きを考慮した設計にはとても満足しており、演奏していても楽しいです。 |
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音を出せるところがなくて困っていました。―まず・・・すごいコレクションですね!!
全部で150本くらいはありますよ。20年ほど前から集めるようになりました。
(編注:世界に50本くらいしかないもの、日本に1本しかないものなど、
希少価値の高い楽器も!)
―サックスはいつ頃から始めたのですか?
学生時代に吹奏楽部に入ったのがきっかけです。4年前まで楽団でも演奏していたんですが、解散してしまったので今は趣味で吹いています。
実は、同じマンションの別の階に、楽器を保管する専用の部屋があるんですが、そこでは音が出せないので困っていたんです。
―練習はどこでなさっていたのですか?
このマンションは(防音工事をしないと)楽器の演奏が禁止されているので、近くの公園へ行って練習したりしていたんですが、楽器が重くて運ぶのも大変で・・・。
あと、自分で演奏するだけでなく、有名な楽団の海外演奏に楽器を貸し出すことも結構多いので、その場で試しに吹いてもらったりできた方がいいなと感じていました。
どうにかできないかと悩んでいたところ、ちょうど同じマンション内のお部屋が空いたので、思い切って防音室用に購入したんです。 -
ネットで調べて、信頼できそうな会社だと思いました。―工事業者はどのようにして決めたのですか?
ネットで探して、まず「環境スペース」という社名がかっこいいな、と。名前が光っていました。
―ありがとうございます!最終的には何が決め手になったのですか?
HPに、施工実績や測定値などがたくさん載っていて、安心できました。会社も恵比寿にあるし(笑)。
あと、部屋の間取りを変えたかったんですよ、2部屋をつなげたくて。
それで、環境スペースに電話をしたらすぐに来てくれたんです。
担当の方が、間仕切りを取っても大丈夫かどうかを迅速に建設会社に確認してくれたので、じゃあ、もうやってもらおう、と。
そこからはとんとん拍子です。
実績も信頼できそうだし、営業さんの対応もいいし。もう、他社と比べようとも思いませんでした。 -
音を出すのが、ますます楽しくなりました。―実際に工事をしてみていかがでしたか?
住んでいる部屋ではないので、工事中のことはよくわかりませんが、工事期間も約束通りでしたよ。費用も納得でした。
―使い始めてからはどうですか?
やっぱりうれしいですよね。
吹く場所によって、響きが真逆になるのが楽しいんです。
響きをデッドにしたい時は、吸音材の前で吹いたりするんです。
壁に近づいたり離れたりしても響きが違うので、部屋の中をあっち行ったりこっち行ったりして楽しんでいます。
(編注:天井の梁を活かして斜めに角度をつけ、吸音面と反射面を市松模様のように配置しました。斜めの角度も、音だまりができないようにするための音響設計によるものです。)
吸音のアイデアは、設計の方から提案してもらいました。市松のデザインは、環境スペースの中でも珍しいみたいです。
当初の予定とは違ったんですが、結果的にすごく良かったです。―壁紙なども素敵ですよね。ご自身で選んだのですか?
はい。もともとシックな感じが好きなんですが、壁を茶色にすると暗くなりそうだったので、明るい木目調のものを選びました。
天井の壁紙は蓄光タイプで、暗くすると星が浮かび上がるんです。
これもサンプルで選んだんですが、もうちょっとサンプルが大きいと良かったな(笑)。
他にも、ライティングレールを提案してもらったり、壁紙にあわせて自分でカーテンを選んで購入したりしました。
だから、普通の壁に防音材を取り付けるだけの設備ではなく、「いいお稽古場」という感じで、イメージ通りの部屋になりました。 -
120%満足しています!―他にリクエストしたことはありましたか?
広さの確保です。
もともとこの部屋はベッドルームだったのでクローゼットがあったんですが、防音室側に扉があると扉の開け閉めのためのスペースが必要になってしまう。
それがもったいなかったので、扉は塞いで、隣(防音室の外)の部屋に扉を新たに作って、隣の部屋からクローゼットを使えるようにしたんです。
中に棚も作ってもらって、楽器のケースなどを収納できるスペースにしました。
あとは、部屋の入口を、ドアではなくガラスの引き戸にしてもらいました。
二重サッシなのでちゃんと遮音も計算されているうえに、
部屋も広く見えるし開放的になったので、ガラスにして大正解でした。―工事を終えての満足度を教えていただけますか?
120%満足しています。
ここに住んでいるわけではないので家に帰るんですが、前より頻繁に来るようになりました。
今は毎日、早朝とお昼に来て楽しんでいます。 -
自分の要望をぶつければ、プロから提案がかえってくる。―これから防音室を作りたい、という方のために、何かアドバイスなどあれば教えてください。
要望があれば、自分の思った通りにぶつけたらいいと思います。相手はプロ、要望をぶつければプロから提案がかえってきますから。
―本日はありがとうございました。
【担当者からのコメント】
※部屋の広さを確保するためのポイント
・2部屋をつなげて間取り変更を行いました。
・防音室側にあったクローゼットの扉をつぶして壁にし、隣の部屋から使用できるように変更しました。
・隣の部屋とのドアをガラスの二重サッシにすることで、遮音性能を確保しつつ解放感のある室内を実現させました。
※室内音響設計のポイント
・直角部分や向かい合う平行面は、音響障害の発生原因となるため、
天井の梁を利用して斜めに角度をつけることで、音溜まりができないように設計しました。
・吸音面と反射面を市松に配置することで、室内音場の調整をしました。
※遮音性能値について
・お引き渡し前に音響測定を行いました。
全ての箇所において、契約通り、もしくは契約値を上回る遮音性能値が計測されました。