音漏れも一切気にならない都心のホームシアター
お客様データ概要
お客様名 | ホームシアター アントープリーズ様 |
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用途 | シアタールーム |
広さ | 27㎡ |
建物構造 | 戸建て |
施工日数 | 約40日 |
施工エリア | 東京都 |
防音室を作ったきっかけ
株式会社アントープリーズ様は、商業施設・オフィスビル・高級住宅などを手掛ける設計事務所S’IAの仕事を専門に請け負っている建築施工会社です。
ご依頼主である40代ご夫婦から、お住まいになる住宅にホームシアターを作りたいとのご要望を受け、ご担当者様がホームシアターの施工が初めてだったこともあって、環境スペースに防音工事をご依頼いただきました。東京都港区に建設中、地上3階地下1階の一戸建てで、ホームシアターは地下1階部分にあります。
お客様の要望
施主様は、映画だけでなく音楽やカラオケも楽しみたいというお客様でした。アントープリーズ様の関連会社であるS’IA様のお客様は、S’IAの設計を気に入って依頼される方が多く、今回のお客様も設計や内装についての細かい注文はありませんでした。ただし、戸建とはいえ都心なので、高いレベルの防音性能をご希望でした。実際、ホームシアターのある部屋と隣のマンションとは3メートルしか離れていないため、シビアな防音対策が求められました。
解決方法
建物の構造や部屋の広さ、形状から、壁やドアなど必要な防音性能や設備を確認、相談しながら決定していきました。窓や換気口から室外へ漏れる音や、反対に室内へ侵入する外部騒音の対策のため、適切な遮音設計を行っていきました。ダクトに消音チャンバーを取り付けて、換気口から室外への音漏れを防ぎました。同時に、外部騒音が入ってくるのも防げるので室内の騒音レベルも下がり、騒音を気にせずに映画を楽しむことができます。もともとホームシアターを作る予定ではなかった部屋なので、彩光のために地面の一部を掘り下げて出窓が作られていましたが、窓があるとどうしてもそこから音が漏れてしまうので、コンクリートで塞ぐことをご提案。出窓の外に張り出している部分には、AV機器を置く棚を作って活用することにしました。
音質を良くするため、音響面にもこだわって設計しました。スクリーンの正面に吸音層を作り、正面からの音の反響を抑えました。また、吸音を調整するためにスクリーンの左右の壁にカーテンをつけ、開閉することでお客様のお好みに合わせた音響空間を作れるようにしました。
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実際にご提案したパース①
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実際にご提案したパース②
ご成約
様々な角度・視点からご提案をさせていただき、
お客様のご要望通りの性能・プランでのご成約となりました。
実施設計開始
施工開始
施工中の様子
※クリックで画像の全体を表示できます
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音響調整用のカーテン
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天井の照明と、出窓を活用したAV棚
竣工時測定報告書(サンプル)
施工担当者からのコメント
遮音性能測定は、室内にスピーカーを設置して音を出し、部屋の外でどの程度聞こえるかを騒音計で測り、その結果を数値化してD値を決定します。室内で出す音は約100dB(デシベル)で、電車が通っている時のガード下と同じくらいの大きな音です。
このホームシアターの場合は、1階の玄関ホールでD-55(かすかに聞こえる)、家の外では測定不能(まわりの騒音以下で、測定できないという意味)という結果でした。予定通りの遮音性能でした。夜でも安心して大音量の映画を楽しめると思います。